時代を追うごとに、ますます大事になっていくプログラミングスキル。今年2020年度からは、小学校でプログラミング教育が必修化されています。
また、大学入学共通テスト(センター試験に代わる試験)でも、プログラミング等、情報系科目の導入が検討中となっており、政府が益々エンジニア育成に力を入れてきているのです。
プログラミングを大学で学ぶ必要
上述の背景も考えると、今後は「プログラミングを大学で深く学びたい」という若者も増えるでしょう。しかし、プログラマーは基本的に実力がものをいう業界で、学歴はあまり重視されませんし、「学歴は関係ない」とまで言われる分野です。ビル・ゲイツが高卒というのは、有名な話ですよね。逆に言えばいくら学歴があっても、実力が無ければごまかしはきかず、使えないと見なされる世界です。また、プログラミングはパソコンさえあれば独学でも学ぶことができます。ということで、現時点では「大学で学ぶ」ということは重視されていません。
ただし他の職業と同じく、採用基準を「大卒以上」としている企業もあるため、大学に行けるならば行っておいた方が就職・転職で有利になるでしょう。
大学で学べる内容
プログラミングを大学で学ぶことができる学部にには、「理工学部」または「情報学部」があります。
大学ではハンズオン(実践的)なスキルというよりは、深い理論などを学ぶことができるのがメリットでしょう。逆にいえば、実践を重視するならばかったるい内容もあるかもしれませんが…特に、エンジニアさんタイプはこういう思考になる人が多いんですよね。そういう意味では、大学とプログラミングというのはやはり最適な相性ではないかもしれません。
ただ、大学の魅力というのは専門知識を学ぶ事だけではありません。月並ですが、サークルなどを通して人脈を作れることも大きなメリットで、生涯の友人ができたり、仕事仲間ができたりする、理屈ではない貴重な機会がたくさんあります。また、一般的な教養を深める事も大事な事です。プログラミングという仕事は特に特化型で、一旦プロになると視野が狭まりがちです。学生時代に、おおいに「専門外」の事にも関わり、学ぶといいでしょう。
さて、理工学部に進んだ場合は、その中でも様々な学科に分かれており、大学によって名称も異なるので注意してください。大体は「情報科学科」といった名称になります。